体験消費時代のマーケティングヒント

2023-10-10 11:29:00
お客様を喜ばせたいと腹の底から思っていますか。

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

突然ですが、「会社は誰のためのものですか」と質問されたら、あなたは何と答えますか。「株主のため」「社員のため」など、色々な答えが聞こえてきそうですが、本質は「お客様のため」です。

 

お客様のためにを徹底していくことで、成果を生み出し、結果として株主や社員も幸せになれるのです。

 

商売の原点は、どんな時代でも「お客様のため」にあります。「そんなこと当たり前で、重々わかっている」という声が聞こえてきそうですが、案外、お客様のことを忘れて、自己都合で商売しているケースも多く見受けられます。

 

例えば、商品開発や品揃え、売り場づくりや接客、広告宣伝やチラシ作り、ECサイトの使い勝手や商品の配送、販促施策や支払い対応、クレーム処理に至るまで、商売に関するあらゆることを、お客様視点に立って考え行動できているでしょうか。あなたの会社でも今一度点検してみてください。

 

商売は毎日、お客様から投票をいただいているようなものです。投票=お客様にお支払いいただくお金で商売は成り立っているので、お客様を真から喜ばせようと思って日々活動していないと、お客様はあなたの会社に投票してくれなくなります。

 

お客様を喜ばせたいと腹から思うことで、創意工夫やアイデア、知恵が沸いてきます。商売の神様は、きっとあなたの会社を成長に導いてくれるに違いありません。

 

何か特別なことをしなくても、お客様を喜ばせることに集中していくことで、お客様はきっとあなたの会社のファンになってくれます。

 

顧客創造の原点は、お客様を喜ばせることにあります。

2023-10-10 10:37:00
突然訪れる会社の危機に対する準備はできていますか。

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

ここまで、「使命感の追求こそ、経営者の本道である」ということを何度もお話してきました。

 

とはいえ、全社一丸となって、誠実に使命感の追求に邁進していたとしても、大地震や水害などの気候変動リスク、リーマンショックのような経済危機がいつ何時訪れるかわかりません。

 

使命感を追求する経営者は、このような突然訪れる会社への危機に対して、いつでも対応できるように準備しておくことも重要です。

 

つまり、あらゆる危機を想定して、経営者として自分がとるべき行動原則を日ごろから準備しておくことが、あなたの会社を守り抜いていくために必要なことなのです。

 

ファーストリテイリング社の柳井正氏は、自著の「柳井正の希望をもとう」という書籍のなかで、危機に対する心構えや行動原則を述べていますので参考にしてください。

 

    まずは経営者として先頭に立つ。何かが起こったら、率先して情報を収集し、できるだけ早く対応策を決断し、具体的な行動に落とし込む。

    その決断に沿って、各現場のリーダーが権限を持って、刻々と変化する現実に対応していく態勢を整える。

    また、従業員や社会に向かってはすぐに第一声を準備する。準備ができ次第、なるべく早く発信する。

    その際、自分たちにとって不都合で、過酷な現実であっても、それを直視し、受け止めることが重要。何よりも大切なことは情報公開である。

    きちんと情報を公開することで、従業員や世間一般との間に信頼関係ができる。危機に際して世の中との信頼関係を築くのもトップの役割である。

 

いかがですか。このところ企業や政治家の不祥事が相次いでいますが、ほとんどの企業や政治家は、真実を公表せず、社会との信頼を断ち切るような行動をとっている事例を多く見かけます。

 

突然の危機が訪れた時も、経営者は自社の使命感の上に立った判断をし、使命感を追求していくための最善の行動をとっていかなければいけません。

2023-10-09 16:39:00
使命感の実現を脅かす5つの兆候とは。

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

これまで、

▪会社経営にとって一番大切なのは使命感である。http://womanmarketing.net/info/5377141

▪「社会を良くしよう!」という崇高な使命感を追い続けよう!http://womanmarketing.net/info/5379730

▪企業の使命は誰にでもわかりやすく、具体的に言語化する事が重要!http://womanmarketing.net/info/5380866

▪強い使命感が企業経営にもたらしてくれる8つのインパクトとは。http://womanmarketing.net/info/5382668

 

4回にわたって、企業を経営していくためには、崇高な使命感を持ち、日々その使命感の実現のために邁進していくことが最も重要であるということをお話してきました。

 

とはいえ、会社というものは放っておくと、使命感とはかけ離れたところにいってしまうリスクをいつも抱えていることを肝に銘じておかなければなりません。

 

創業時や使命感を明文化した当時は、しっかりと使命感を持ち、従業員全員で共有していたはずの使命感も、時間の経過とともに、次第に忘れ去られてしまうものです。

 

そして、会社があるのが当たり前、お客様が来てくださることが当たり前、と日々漫然と経営を行っている会社が大半ではないでしょうか。

 

使命感に忠実に全従業員がその実現に向かって邁進している企業、

使命感は絵に描いた餅になってしまっていて、それぞれの従業員が自分の価値観で仕事をしている企業。

あなたの会社はどちらですか。

 

使命感は経営者や管理者が日々意識してマネジメントしていかなければ、時間の経過共に風前の灯火になってしまいがちです。

 

あなたの会社で次のような兆候が現れていたら要注意です。改めて、自社の使命感を再確認して、使命感の実現に向けた経営に舵を切りなおしていきましょう。

 

▪使命感の実現を脅かす5つの兆候

 

    自分たちの都合を優先したり、言い訳することが多くなってきている。

「○○だからできません」「今売れているからいいんじゃないですか」「世の中が不況だから、うちの会社も売れなくても仕方ありません」・・・・従業員や管理職から、こんな言葉を耳にすることはありませんか。

 

自分たちの存在理由を忘れ、自分たちの都合でものごとを判断する企業に未来の成長はありません。今一度、自社の使命感を再確認し、従業員全員で共有しなおしましょう。そして、社会のため、お客様のためにを基本に、すべての企業活動を再点検していきましょう。

 

    他社の追随や二番煎じが多くなってきている。

崇高な使命感に従って働くことは、その人の向上心を高め、チャレンジ精神やあきらめない心を醸成していきます。

 

しかしながら、使命感を忘れ、売上や利益といった目の前の目に見えるものだけを追いかけるようになってしまうと、向上心も薄れ、ラクをして儲けたいという心が社内に蔓延していきます。

 

結果として、他社の追随や二番煎じが多くなり、創意工夫のない組織に退化していってしまうのです。人間はついついラクな方向に流されてしまう生き物です。

 

経営者は、毎日のように使命感実現の重要性を発信し、経営者が率先して、使命感の実現に取り組んでいかなければなりません。

 

    マニュアル通りの機械的な仕事をする人が多くなってきている。

どんな会社も、お客様のためにあります。お客様の暮らしを豊かにし、幸せな毎日を創造するために、企業は存在しています。

 

一方で、お客様の欲求やニーズは日々複雑化、高度化しています。つまり企業は、日々変化するお客様の欲求に向き合い、その欲求を満たす商品やサービスを提供していかなければなりません。

 

そのためには、お客さまをより喜ばせるための創意工夫やアイデアを出し合い、具現化していくことが重要です。

 

使命感実現のために、常にお客様を喜ばせることを主体的に考え、自らの判断で実行しかなければなりません。ただ漫然と、作業のように仕事をこなしている社員が増えてきていると感じたら要注意です。

 

    官僚主義的な行動が目立ってきている。

特に大きな会社では、もともとが縦型組織が普通であり、「お客様ではなく、会社の上司や偉い人、本部などを見て仕事をしている人」が多いものです。

 

また、報告書の作成に明け暮れていたり、会議を仕事と勘違いしている人も多くいます。さらに、過去実績をもとに判断したり、前例主義に取りつかれている企業も多く見受けられます。

 

このような会社は、使命感などどこかに追いやられてしまい、各部署のご都合主義で経営がなされているといっても過言ではありません。

 

大きな会社こそ要注意です。使命感を忘れた経営は、大海の中で浮遊する船のように、いつかは沈没してしまうでしょう。

 

    目指すべき目標が短期的で数値のみの小さなものになってきている。

どんな会社でも、中期経営計画や年度目標にもとづいて経営が行われています。あなたの会社では、それらの目標が単に数字のみが並んだ無味乾燥な計画になっていませんか。

 

全従業員が高い熱量を持ち続けるためには、従業員が心から共感できる大きなロマンが必要です。使命感とは言い換えると、その会社が実現していきたいと考えるロマンです。

 

つまり、使命感=ロマンが感じられない企業では、目先の作業が仕事であると勘違いし、毎日をただ漫然と会社に来て帰っていくことを繰り返している従業員が多くなります。

 

自社の目標が小ぶりになってきているな、と気づいたら要注意です。改めて、自社の使命感を再確認し、簡単には実現できない大きな目標に向かって、全従業員の熱量を高めていきましょう。

 

今回は、使命感の実現を脅かす8つの兆候についてお話させていただきました。どんな企業にもこのような兆候は少なからず見られると思います。

 

「会社経営で一番重要なことは使命感を持つこと」。

 

すべての経営者の皆さんが、この本質を胸にしっかりと刻み、自社の使命感を実現する経営で、明日の日本を元気にしていきましょう。

 

 

2023-10-06 11:41:00
強い使命感が企業経営にもたらしてくれる8つのインパクトとは。

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

前回は、経営者にとっていちばん大切なことは「使命感に従った経営をする」ことであり、そのためには、あなたの会社の使命が、どんな人にもわかりやすく、かつ具体的に言語化していなければいけないというお話をさせていただきました。

http://womanmarketing.net/info/5380866

 

ところで、使命感に従った経営をすることは、あなたの会社にどんないいことをもたらしてくれるのでしょうか。今回は、強い使命感が経営にもたらしてくれる8つのインパクトについてみていきましょう。

 

    使命感は、あなたの会社の社会に対する貢献点を明確にしてくれる。

あなたの会社は何のために存在しているのか、顧客や社会に対してどんな貢献をしようとしているのか?明確な使命感を持つことは、顧客はもちろん、取引先や金融機関、株主などあらゆるステークホルダーに対して、あなたの会社の存在理由や貢献点をアピールすることにつながり、共感の輪を広げていくことができます。

 

    使命感がすべての判断基準になる。

使命感とは、自分たちの会社の存在価値を示してくれるものであり、企業経営の原点となるものです。会社を運営していくための志であり、普遍的な目的です。ですから、企業経営者にとっても、従業員にとってもすべての判断の拠り所となるものです。つまり「使命から外れているようなやり方では、いくら儲けが約束されたとしても、取り組まない」という断固とした判断基準が生まれます。使命感に従った経営こそ、何があってもぶれない組織風土を培っていきます。

 

    使命感は、全従業員のエネルギーを結集できる。

使命感とは、会社が目指していく方向を示す羅針盤のようなものです。誰もが理解できるわかりやすい言葉で明文化し共有することで、経営陣から管理職、パートやアルバイト従業員まで、一つの方向に向かってエネルギーを集中することができます。

 

    チャレンジ精神旺盛な強い組織を生み出す。

高い使命感が組織全体に浸透することで、「絶対に成功させたい!」とチャレンジ精神が組織全体に浸透していきます。また、使命の達成がすべての判断基準になることで、失敗を恐れない柔軟な組織風土が育っていきます。

 

    全従業員のモチベーションがアップし、勉強好きな組織が生まれる。

強い使命感が従業員の心の中に打ち立てられることで、「もっと高い目標を達成したい!」という仕事に対するモチベーションが高まります。また、より高い目標を達成するために、自ずと学ぶことに対してどん欲になり、組織全体が素直で勉強好きな従業員で構成されるようになります。

 

    従業員一人一人の仕事への責任感が強くなる。

従業員一人一人が会社の使命を理解共感し、それぞれがまた強い使命感を持つことで、あきらめたり妥協しない強い組織が育っていきます。その結果、従業員の心の中に、自分の仕事に対する強い責任感が生まれ、お客様が期待する以上の価値を生み出していくでしょう。

 

    企業人として正しい倫理観、道徳観、価値観が生まれる。

「社会をよりよくしたい」という正しい使命感が従業員の心に根付くことで、まじめなモノづくりを基本に、まじめな商売をするという組織風土が醸成されていきます。

 

    社会的意義のある使命感が、優秀な人材を呼び寄せる。

優秀な人材と言われる人ほど、単にお金を儲けるためだけでなく、高い社会貢献貢献意識を持っています。特にZ世代といわれる若者には、社会貢献意識の高い優秀な人材が埋もれています。「社会をよりよくしていく」という使命を打ち出し、地道に実践していくことで、優秀な人材を呼び寄せることができるでしょう。

 

以上、今回は、強い使命感が経営にもたらしてくれる8つのインパクトについて説明してきました。

 

改めて、経営者にとっていちばん大切なことは「使命感に従った経営をする」ことであることをご理解いただけたのではないでしょうか。

 

 

2023-10-05 10:02:00
企業の「使命」は、誰にでもわかりやすく、具体的に言語化する事が重要!

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

経営者にとっていちばん大切なことは「使命感に従った経営をする」ことです。

 

そのためには、あなたの会社の使命が、どんな人にもわかりやすく、かつ具体的に言語化していなければなりません。

 

使命とは、会社が目指していく方向を示す羅針盤のようなものですから、そこで働くアルバイトやパートの人たちにもすんなりと理解でき、かつ共感できて腹落ちするものでなければ、ただの絵に描いた餅になってしまいます。

 

▪誰にもわかりやすく、具体的なファーストリテイリング社の使命とは

以前にもお伝えしましたが、http://womanmarketing.net/info/5377141

今やアパレル業界で世界第3位の売上を誇るファーストリテイリングの使命は「本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します」というものでした。

 

とても分かりやすい言葉で、かつ具体的に明文化されており、これから新たに会社の使命を再構築していこうと考えている経営者のお手本になると思います。

 

ファーストリテイリング社は、

    本当に良い服をつくるという使命にもとづいて、世界最高品質の服を提供し、世界中の人から信頼を得るユニクロブランドを育ててきました。

 

    そして、今までにない新しい価値を持つ服を創造するという使命にもとづいて、それまで高価で一般の人には手が出なかった「フリース素材」の服を誰にも買いやすい価格の商品として売り出しました。また、それまでの「ババシャツ」の概念を超えた「ヒートテック」を開発し、冬のファッションの楽しみ方を大きく変革しています。また、さまざまな有名デザイナーとのコラボ商品も生み出し、高感度で高品質な商品を買いやすい価格で提供してくれています。

 

    さらに、国内に807店舗、海外に1633店舗、合わせて2440のユニクロ店舗を世界中に展開し(2023年5月末)、世界中のあらゆる人々に良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供しています」

 

    毎日のようにテレビで目にするCMも、単に機能の良さをアピールするのではなく、ユニクロの服を着ることによる幸せ感を表現することで、ユニクロが考える「ライフウエア」という価値観を発信しています。

 

商品を開発する人も販売する人もCMを考える人も、みんなその会社の従業員です。ひとりひとりの従業員の心の中に、その会社の使命感が根付いてはじめて、使命感を具現化した商品や接客が生まれてくるのです。

 

そのためには、あなたの会社の使命が、どんな人にもわかりやすく、かつ具体的に言語化していなければなりません。

 

ファーストリテイリング社の使命を参考に、あなたの会社の使命を見直してみてください。

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