体験消費時代のマーケティングヒント

2023-10-05 10:02:00
企業の「使命」は、誰にでもわかりやすく、具体的に言語化する事が重要!

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

経営者にとっていちばん大切なことは「使命感に従った経営をする」ことです。

 

そのためには、あなたの会社の使命が、どんな人にもわかりやすく、かつ具体的に言語化していなければなりません。

 

使命とは、会社が目指していく方向を示す羅針盤のようなものですから、そこで働くアルバイトやパートの人たちにもすんなりと理解でき、かつ共感できて腹落ちするものでなければ、ただの絵に描いた餅になってしまいます。

 

▪誰にもわかりやすく、具体的なファーストリテイリング社の使命とは

以前にもお伝えしましたが、http://womanmarketing.net/info/5377141

今やアパレル業界で世界第3位の売上を誇るファーストリテイリングの使命は「本当に良い服、今までにない新しい価値を持つ服を創造し、世界中のあらゆる人々に、良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供します」というものでした。

 

とても分かりやすい言葉で、かつ具体的に明文化されており、これから新たに会社の使命を再構築していこうと考えている経営者のお手本になると思います。

 

ファーストリテイリング社は、

    本当に良い服をつくるという使命にもとづいて、世界最高品質の服を提供し、世界中の人から信頼を得るユニクロブランドを育ててきました。

 

    そして、今までにない新しい価値を持つ服を創造するという使命にもとづいて、それまで高価で一般の人には手が出なかった「フリース素材」の服を誰にも買いやすい価格の商品として売り出しました。また、それまでの「ババシャツ」の概念を超えた「ヒートテック」を開発し、冬のファッションの楽しみ方を大きく変革しています。また、さまざまな有名デザイナーとのコラボ商品も生み出し、高感度で高品質な商品を買いやすい価格で提供してくれています。

 

    さらに、国内に807店舗、海外に1633店舗、合わせて2440のユニクロ店舗を世界中に展開し(2023年5月末)、世界中のあらゆる人々に良い服を着る喜び、幸せ、満足を提供しています」

 

    毎日のようにテレビで目にするCMも、単に機能の良さをアピールするのではなく、ユニクロの服を着ることによる幸せ感を表現することで、ユニクロが考える「ライフウエア」という価値観を発信しています。

 

商品を開発する人も販売する人もCMを考える人も、みんなその会社の従業員です。ひとりひとりの従業員の心の中に、その会社の使命感が根付いてはじめて、使命感を具現化した商品や接客が生まれてくるのです。

 

そのためには、あなたの会社の使命が、どんな人にもわかりやすく、かつ具体的に言語化していなければなりません。

 

ファーストリテイリング社の使命を参考に、あなたの会社の使命を見直してみてください。