体験消費時代のマーケティングヒント

2023-10-06 11:41:00
強い使命感が企業経営にもたらしてくれる8つのインパクトとは。

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

前回は、経営者にとっていちばん大切なことは「使命感に従った経営をする」ことであり、そのためには、あなたの会社の使命が、どんな人にもわかりやすく、かつ具体的に言語化していなければいけないというお話をさせていただきました。

http://womanmarketing.net/info/5380866

 

ところで、使命感に従った経営をすることは、あなたの会社にどんないいことをもたらしてくれるのでしょうか。今回は、強い使命感が経営にもたらしてくれる8つのインパクトについてみていきましょう。

 

    使命感は、あなたの会社の社会に対する貢献点を明確にしてくれる。

あなたの会社は何のために存在しているのか、顧客や社会に対してどんな貢献をしようとしているのか?明確な使命感を持つことは、顧客はもちろん、取引先や金融機関、株主などあらゆるステークホルダーに対して、あなたの会社の存在理由や貢献点をアピールすることにつながり、共感の輪を広げていくことができます。

 

    使命感がすべての判断基準になる。

使命感とは、自分たちの会社の存在価値を示してくれるものであり、企業経営の原点となるものです。会社を運営していくための志であり、普遍的な目的です。ですから、企業経営者にとっても、従業員にとってもすべての判断の拠り所となるものです。つまり「使命から外れているようなやり方では、いくら儲けが約束されたとしても、取り組まない」という断固とした判断基準が生まれます。使命感に従った経営こそ、何があってもぶれない組織風土を培っていきます。

 

    使命感は、全従業員のエネルギーを結集できる。

使命感とは、会社が目指していく方向を示す羅針盤のようなものです。誰もが理解できるわかりやすい言葉で明文化し共有することで、経営陣から管理職、パートやアルバイト従業員まで、一つの方向に向かってエネルギーを集中することができます。

 

    チャレンジ精神旺盛な強い組織を生み出す。

高い使命感が組織全体に浸透することで、「絶対に成功させたい!」とチャレンジ精神が組織全体に浸透していきます。また、使命の達成がすべての判断基準になることで、失敗を恐れない柔軟な組織風土が育っていきます。

 

    全従業員のモチベーションがアップし、勉強好きな組織が生まれる。

強い使命感が従業員の心の中に打ち立てられることで、「もっと高い目標を達成したい!」という仕事に対するモチベーションが高まります。また、より高い目標を達成するために、自ずと学ぶことに対してどん欲になり、組織全体が素直で勉強好きな従業員で構成されるようになります。

 

    従業員一人一人の仕事への責任感が強くなる。

従業員一人一人が会社の使命を理解共感し、それぞれがまた強い使命感を持つことで、あきらめたり妥協しない強い組織が育っていきます。その結果、従業員の心の中に、自分の仕事に対する強い責任感が生まれ、お客様が期待する以上の価値を生み出していくでしょう。

 

    企業人として正しい倫理観、道徳観、価値観が生まれる。

「社会をよりよくしたい」という正しい使命感が従業員の心に根付くことで、まじめなモノづくりを基本に、まじめな商売をするという組織風土が醸成されていきます。

 

    社会的意義のある使命感が、優秀な人材を呼び寄せる。

優秀な人材と言われる人ほど、単にお金を儲けるためだけでなく、高い社会貢献貢献意識を持っています。特にZ世代といわれる若者には、社会貢献意識の高い優秀な人材が埋もれています。「社会をよりよくしていく」という使命を打ち出し、地道に実践していくことで、優秀な人材を呼び寄せることができるでしょう。

 

以上、今回は、強い使命感が経営にもたらしてくれる8つのインパクトについて説明してきました。

 

改めて、経営者にとっていちばん大切なことは「使命感に従った経営をする」ことであることをご理解いただけたのではないでしょうか。