女性客の心をつかむヒント

2023/10/09

使命感の実現を脅かす5つの兆候とは。

使命感の実現を脅かす5つの兆候とは。

みなさんこんにちは、顧客創造マーケティングの和田康彦です。

 

これまで、

▪会社経営にとって一番大切なのは使命感である。http://womanmarketing.net/info/5377141

▪「社会を良くしよう!」という崇高な使命感を追い続けよう!http://womanmarketing.net/info/5379730

▪企業の使命は誰にでもわかりやすく、具体的に言語化する事が重要!http://womanmarketing.net/info/5380866

▪強い使命感が企業経営にもたらしてくれる8つのインパクトとは。http://womanmarketing.net/info/5382668

 

4回にわたって、企業を経営していくためには、崇高な使命感を持ち、日々その使命感の実現のために邁進していくことが最も重要であるということをお話してきました。

 

とはいえ、会社というものは放っておくと、使命感とはかけ離れたところにいってしまうリスクをいつも抱えていることを肝に銘じておかなければなりません。

 

創業時や使命感を明文化した当時は、しっかりと使命感を持ち、従業員全員で共有していたはずの使命感も、時間の経過とともに、次第に忘れ去られてしまうものです。

 

そして、会社があるのが当たり前、お客様が来てくださることが当たり前、と日々漫然と経営を行っている会社が大半ではないでしょうか。

 

使命感に忠実に全従業員がその実現に向かって邁進している企業、

使命感は絵に描いた餅になってしまっていて、それぞれの従業員が自分の価値観で仕事をしている企業。

あなたの会社はどちらですか。

 

使命感は経営者や管理者が日々意識してマネジメントしていかなければ、時間の経過共に風前の灯火になってしまいがちです。

 

あなたの会社で次のような兆候が現れていたら要注意です。改めて、自社の使命感を再確認して、使命感の実現に向けた経営に舵を切りなおしていきましょう。

 

▪使命感の実現を脅かす8つの兆候

 

    自分たちの都合を優先したり、言い訳することが多くなってきている。

「○○だからできません」「今売れているからいいんじゃないですか」「世の中が不況だから、うちの会社も売れなくても仕方ありません」・・・・従業員や管理職から、こんな言葉を耳にすることはありませんか。

 

自分たちの存在理由を忘れ、自分たちの都合でものごとを判断する企業に未来の成長はありません。今一度、自社の使命感を再確認し、従業員全員で共有しなおしましょう。そして、社会のため、お客様のためにを基本に、すべての企業活動を再点検していきましょう。

 

    他社の追随や二番煎じが多くなってきている。

崇高な使命感に従って働くことは、その人の向上心を高め、チャレンジ精神やあきらめない心を醸成していきます。

 

しかしながら、使命感を忘れ、売上や利益といった目の前の目に見えるものだけを追いかけるようになってしまうと、向上心も薄れ、ラクをして儲けたいという心が社内に蔓延していきます。

 

結果として、他社の追随や二番煎じが多くなり、創意工夫のない組織に退化していってしまうのです。人間はついついラクな方向に流されてしまう生き物です。

 

経営者は、毎日のように使命感実現の重要性を発信し、経営者が率先して、使命感の実現に取り組んでいかなければなりません。

 

    マニュアル通りの機械的な仕事をする人が多くなってきている。

どんな会社も、お客様のためにあります。お客様の暮らしを豊かにし、幸せな毎日を創造するために、企業は存在しています。

 

一方で、お客様の欲求やニーズは日々複雑化、高度化しています。つまり企業は、日々変化するお客様の欲求に向き合い、その欲求を満たす商品やサービスを提供していかなければなりません。

 

そのためには、お客さまをより喜ばせるための創意工夫やアイデアを出し合い、具現化していくことが重要です。

 

使命感実現のために、常にお客様を喜ばせることを主体的に考え、自らの判断で実行しかなければなりません。ただ漫然と、作業のように仕事をこなしている社員が増えてきていると感じたら要注意です。

 

    官僚主義的な行動が目立ってきている。

特に大きな会社では、もともとが縦型組織が普通であり、「お客様ではなく、会社の上司や偉い人、本部などを見て仕事をしている人」が多いものです。

 

また、報告書の作成に明け暮れていたり、会議を仕事と勘違いしている人も多くいます。さらに、過去実績をもとに判断したり、前例主義に取りつかれている企業も多く見受けられます。

 

このような会社は、使命感などどこかに追いやられてしまい、各部署のご都合主義で経営がなされているといっても過言ではありません。

 

大きな会社こそ要注意です。使命感を忘れた経営は、大海の中で浮遊する船のように、いつかは沈没してしまうでしょう。

 

    目指すべき目標が短期的で数値のみの小さなものになってきている。

どんな会社でも、中期経営計画や年度目標にもとづいて経営が行われています。あなたの会社では、それらの目標が単に数字のみが並んだ無味乾燥な計画になっていませんか。

 

全従業員が高い熱量を持ち続けるためには、従業員が心から共感できる大きなロマンが必要です。使命感とは言い換えると、その会社が実現していきたいと考えるロマンです。

 

つまり、使命感=ロマンが感じられない企業では、目先の作業が仕事であると勘違いし、毎日をただ漫然と会社に来て帰っていくことを繰り返している従業員が多くなります。

 

自社の目標が小ぶりになってきているな、と気づいたら要注意です。改めて、自社の使命感を再確認し、簡単には実現できない大きな目標に向かって、全従業員の熱量を高めていきましょう。

 

今回は、使命感の実現を脅かす8つの兆候についてお話させていただきました。どんな企業にもこのような兆候は少なからず見られると思います。

 

「会社経営で一番重要なことは使命感を持つこと」。

 

すべての経営者の皆さんが、この本質を胸にしっかりと刻み、自社の使命感を実現する経営で、明日の日本を元気にしていきましょう。