体験消費時代のマーケティングヒント

みなさんこんにちは。顧客創造マーケティングの和田康彦です。
総務省は、2023年7月26日付で住民基本台帳に基づく人口動態調査を発表しました。
それによると、2023年1月1日時点の日本人人口は1億2242万人で、前年比約80万人が減少。1973年の調査開始以来初めて全都道府県で前年より減少したことがわかりました。
それでは、今回の調査結果のポイントをみていきましょう。
① 日本人人口は、1億2242万人で、過去最大の前年比80万人減少。福井県の人口約78万人を上回る。
② 日本人人口は09年の1億2707万人をピークに14年連続減少。
③ 首都圏1都3県も2年連続で減少。
④ 日本に住む外国人は前年比29万人増の299万人で過去最高に。
⑤ 東京に住む外国人は6.3万人増えて約58万人。
⑥ 出生率の高い沖縄でも初めて減少に転じる。
⑦ 2067年には、日本の総人口の約1割が外国人になるとの予測も。
このところ新型コロナウィルスの感染拡大や景気低迷により、婚姻数や出生数も減少しており、今後も人口減は避けられません。
人口増加の時代は、新規顧客をどんどん獲得して、広いお客様とお付き合いしていくことが鉄則でした。
しかし、人口減少時代、つまり、顧客減少時代に転じた今、私たちがやらなければいけないことは、
① お客さまと深くお付き合いすることで、客単価をあげていくこと
② お客さまと長くお付き合いすることで、LTV(顧客生涯価値)をあげていくこと
の2点が重要な取り組みポイントになります。
お客さまと深くお付き合いしていくためには、お客さまとの親密なコミュニケーションが欠かせません。そのためには、すべての従業員が、一人ひとりのお客さまに興味関心を持ち、お客さまのことをよく知ることからはじめなければなりません。
例えば接客に携わる従業員であれば、それぞれが顧客ノートをつくり、お客さまとの会話の中から得られた情報をメモしていくことから始めてはいかがでしょうか。
そして、お客さまと長くお付き合いしていくためには、お客さまに飽きられないことが最も大切です。
そのためには、定番商品であっても、日々進化させていくことを怠ってはいけません。そして、お客さまが、ワクワクするような新商品の開発やサービスの導入、お客さま参加型のイベント等を通して、常にお客さまを喜ばせる姿勢が重要になってきます。
商売は顧客創造が9割です。これから増えていく外国人居住者を顧客にしていくためには、何ができるかという視点も大切になってきます。