体験消費時代のマーケティングヒント

みなさんこんにちは。和田康彦です。
働く女性の増加や世帯人数の減少、時短需要の高まりなどを背景に、冷凍食品の販売が拡大しています。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、冷凍食品への関心は高まり、特にうどんや米飯などの一人用冷食が人気です。
在宅勤務が浸透し、自宅で気軽にとれるランチへの需要が高まっていることがその背景にあります。
冷凍食品大手のテーブルマークでは、今年の3月に「お皿がいらないぶっかけ牛肉うどん」を新発売しました。
この商品の大きな特徴は、袋に切れ目を入れてレンジで加熱するだけで、トレーに入った麺をそのまま食べられる簡便性。
それに加えて、「お皿がいらないぶっかけ牛肉うどん」では、在宅勤務をする女性需要を取り込むため、従来品よりも28%麺の容量を減らして安価にしました。
さらに、牛肉比率を増やし味付けをやや濃いめにして、しっかりした食べ応えにに工夫したところ、子供がいる共働き家庭の女性の購入率が大幅にアップし、発売から2か月で42万食と上々の滑り出しを見せています。
国勢調査によると平成27年時点で共働き世帯の数は1200万世帯を超えて、割合としては全体の64.4% となっています。つまり、全世帯中の過半数が共働きです。
また、男女共同参画白書によると「男性雇用者と無業の妻から成る世帯」は減少し続けており、昭和55年(1980年)の時点では1,114万世帯であったのに対して平成29年(2017年)の時点で641万世帯にまで減少しています。
今や日本では共働き世帯の方が多数派であり、スタンダードな家庭のスタイルになっていると言えます。
共働きで働く女性は、仕事と子育て、家事の両立に頭を抱えています。あなたの会社でも、共働きの女性が笑顔になる、商品やサービスを提供していきましょう。