体験消費時代のマーケティングヒント

2021-05-09 17:01:00
自炊でもたまには非日常感を味わいたい。外国人の自宅で習う料理教室が人気。

みなさんこんにちは。和田康彦です。

 

新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、東京、大阪などの4都府県では緊急事態宣言の531日までの延長と愛知、福岡の追加が決定されました。

 

まだまだ続きそうなステイホーム生活ですが、コロナ禍の中で「おうちごはんを充実させたい」と考える女性が増えています。

 

外食ができなくなったことで、料理レシピ投稿検索サービスの利用率は飲食店予約サイトを上回り、毎日の食事を美味しく楽しく味わうために、新たなメニューにチャレンジしている様子も伺えます。

 

2020年度の総務省の家計調査を見ると、2人以上世帯の消費支出は、外出自粛による外食や旅行費減少を反映して前年比5.3%と、比較可能な2001年以降最大の落ち込みとなりました。

 

一方で、巣ごもり生活を充実させるための消費は上昇していることがわかります。例えば、炊事用電気具は前年比13.3%増、生鮮肉は10.3%、冷凍調理食品は15.9%と前年を二桁上回っており、油脂や調味料関連も増加しています。

 

これらのデータからは、毎日の自炊でも、こだわりの調理器具や食材、調味料などで少しでも気持ちがワクワクする非日常を楽しみたい、という女性ごころが見えてきます。

 

外国人の自宅で開催する料理教室が人気

東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、台湾に住んでいる外国人の自宅で料理教室を開催している「ニキズキッチン」料理教室のご案内 / ニキズキッチン英語料理教室 (nikikitchen.com)には、約40か国・地域の料理を教える講師が登録しており、ホームステイのような雰囲気の中で各国の料理が学べます。

 

登録している講師は、在日大使館に勤める料理人や職人、日本在住の外国人などで、それぞれのお国料理を入会金なしの1回完結型、5480円から体験できる点が人気の背景にあります。

 

レッスンは日本語、英語の両方が用意されていて、ZOOMを使ったリモート教室もスタートしています。

 

参加者は、大使館の料理人から直接本場のレシピを教わるという非日常体験と、そのレシピを自宅で作ってみるという二つのワクワク体験を通して、身近で手軽な異文化体験を楽しんでいます。

 

まだまだ収束が見えないコロナ禍のもと、手軽に気分転換で着たり、巣ごもり生活で疲れた心身を癒してあげられる商品やサービスが、女性を笑顔にするポイントになります。