体験消費時代のマーケティングヒント

みなさんこんにちは。和田康彦です。
今、日本の経済は変革期を迎えています。日本企業の99%が中小企業といわれていますが、日本の経済が元気になるためには、小さな企業や個人が元気にならなくてはいけません。
高度経済成長期といわれた1960年代は、「大きいことはいいことだ」というキャッチコピーがテレビCMで流れるくらい、大量生産大量消費の時代でした。当時の小売業の王様は、巨大な店舗面積を誇る百貨店であり、大型店を全国にチェーン展開する総合量販店でした。
しかしながら、かつて栄華を誇った大手メーカーや百貨店、総合量販店などの大規模小売業の不振が物語っているように、今は規模の大きさが強さを意味しない時代になりました。
逆に、経済の成熟化、需要の多様化、人口減少、少子高齢化、環境問題といった時代のトレンドは、小さな企業にとって追い風となっています。ただ、小さな企業の多くがこの時代の追い風を生かし切れていません。
小さな企業や個人がこの時代の追い風を受け止めるには、小さなヨットのように、適切に帆を上げて、風をしっかり受け止めることが不可欠になります。つまり、帆を上げるとは「看板商品を育て、ワクワクする売り場を作り、お客様との絆を深める」ことです。そしてそれを支持してくれるお客様こそが、あなたの会社というヨットを動かして目的地に運んでくれる風になるのです。
ファンづくりとは、お客様に好きになってもらうこと
では、あなた自身の身の回りを思い浮かべてみてください。日用品でも食料品でも、ファッションでもスポーツ用品でもアプリでも何でも結構です。他の会社や商品が数多くある中で、強く惹かれ、愛用し、思わず友達や知り合いに薦めた事のあるものがひとつやふたつは必ずあると思います。
それって、その会社や商品を支持していることに他なりませんよね。つまり、私たちは、その会社や商品が提供してくれている価値を無意識に支持して、購入しているわけです。
「まさにこの機能を探していたんだ」かもしれないし、「このメーカの味、とても好みに合う」かもしれません。「他に比べてデザインがダントツにいいよね」かもしれないし「面白ーい、これ、まさに私のツボ」かもしれません。その企業姿勢や社会貢献を強く支持している場合もあるかもしれません。
そんな企業や商品が大切にしている価値にグッとくる人、その価値にワクワクし喜ぶ人、その価値を支持し友人に薦める人、それが「ファン」といえます。そんなファンという風に押されて、企業というヨットは前に進んでいくわけです。
つまり、ファンづくりマーケティングとは、①「自らの強みを認識し、顕在化させ、それを磨くことで独自の価値(魅力)を生み出し②その生み出した「価値」に対して共感共鳴してくれるファンを大切にしながら、③中長期的に売上や価値を上げていく方法ということができます。
21世紀はファンづくりの時代
21世紀は、ファンづくりの時代と言われています。「モノ」中心の時代は終わり、「良いモノを作れば売れる」という時代はもはや過ぎ去りました。成熟社会といわれる今日、世の中にはモノがあふれています。モノづくりのレベルはどんどん上がり、品質の良い商品を提供できる会社は今やそこら中にあります。
しかしながら、単に品質が良いだけでは、今の消費者は「買いたい気気持ち」になってくれませんね。世界に名をとどらかす日本の優秀なモノづくりの大企業すら、現在苦境に陥っているのも、ここに要因があるような気がします。
さぁ、あなたの会社やお店やブランドもファンづくりのマーケティングで儲かる仕組みをつくっていきましょう。
あなたのマーケティングパートナー和田康彦が全力でサポートします。
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