体験消費時代のマーケティングヒント

2020-08-07 17:19:00

みなさんこんにちは。和田康彦です。

世界的に有名なラグジュアリーブランド「グッチ(GUCCI)」が、子どもを対象にしたiPadゲームアプリ「GUCCI KIDS PLAY GROUND」を制作し、日本限定で配信を開始しました。アップルのApp Storeでダウンロードできます。

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アプリでは「Speed(スピード)」「Memory(きおく)」「Logic(かんがえる)」「Drawing(おえかき)」の4つのカテゴリーから、子どもたちのイマジネーションを豊かに育むゲームを展開。ヴィジュアルには長年グッチとコラボレーションしているアーティストのヒグチユウコのイラストを起用。色彩豊かなイラストで擬人化した動物に加え、クジャクやハチといったブランドを象徴する動物たちがスクリーンに登場します。

1カテゴリーにつき1種、計4種のゲームを無料で提供しており、オプションで年間登録をすると全26ゲームがプレイ可能となります。また、プレイヤーの保護者はユーザープロファイルを通じて、ゲームの進み具合や上達を確認することができます。

グッチは昨年7月にゲーム専用セクション「Gucci Arcade」をブランド公式アプリに導入したほか、eスポーツチーム「Fnatic」や世界的なテニスゲームアプリ「Tennis Clash」と協業するなど、ファッションとゲームを掛け合わせた取り組みを強化しています。今年4月にもヒグチとコラボしたパズルゲームを制作し、ブランドのLINE公式アカウントとアプリで公開しています。

グッチといえば、バッグや洋服のイメージが浮かびますが、今回紹介したアプリのように、デジタル時代を睨んだサービスの開発が着々と進んでいるようです。しかも、子供の頃からグッチのイメージを刷り込ませるブランド戦略は流石としか言いようがありません。

時代や社会の変化に合わせて、ブランドが提供する価値もどんどん進化させていく。それが、強いブランドになる条件です。