体験消費時代のマーケティングヒント
2020-05-29 09:23:00
みなさんこんにちは。和田康彦です。
アウトドア暮らしのウェブマガジン暮らし~の[クラシーノ]が発表している全国の絶品駅弁ランキング2019をご覧ください。1位から14位まで、全国各地の名物駅弁がランキングされています。
①山形の牛肉どまん中
②福島の海苔のりべん
③明石のひっぱりだこ飯
④大船軒のサンドウィッチ
⑤日本の味博覧
⑥北海道森駅のいかめし
⑦岩手の平泉うにごはん
⑧横浜のシュウマイ弁当
⑨新潟のえび千両ちらし
⑩東京の東京弁当
⑪高崎の鶏めし弁当
⑫福井の越前かにめし
⑬鳥取のゲゲゲの鬼太郎丼
⑭群馬の峠の釜めし弁当
こちらのランキングをご覧になって、何か気付いたことはありませんか。
そうなんです。駅弁の代名詞「幕ノ内弁当」は5位の日本の味博覧と10位の東京の東京弁当のふたつだけ。
あとの12の人気駅弁は、「牛肉」「海苔」「たこ」「うに」「いか」「シュウマイ」「えび」「鶏」「かに」「ゲゲゲの鬼太郎」「釜めし」といった直球勝負のものばかり。
つまり「いろいろ入っています」では、お客様から選ばれないということなんです。
例えば洋菓子店でも、「この店のロールケーキは絶品」「この店はチーズケーキが人気」「この店はシュークリームが看板商品」「この店はフルーツタルトで有名」「この企業はラスク」などシンボルを持っている店は流行っていますが、「すべてのケーキがそこそこ美味しい洋菓子店」はあまり流行っていませんね。
あなたの会社やお店でも、すべての商品のレベルを平均的に高めるのではなく、何かに特化することが必要です。「一芸に秀でる」ことが中小企業にとって、最も重要な戦略になります。