体験消費時代のマーケティングヒント
みなさんこんにちは。和田康彦です。
女性には、周りを幸せにする笑顔があります。
逆境を楽しむアイデアがあります。
愛するものを守る根っこがあります。
個性を恐れない柔軟さがあります。
自由に羽ばたく翼があります。
生活実感をベースにした女性たちの細やかな気づきや大胆な行動力は、
男性社会にはびこっていたルールや壁を乗り越え、社会にイノベーションをもたらします。
新型コロナウイルス危機は、女性の力なくして乗り越えることは出来ません。
日本を変える5つの女子力 ②ありのままの力
2014年世界中で大ヒットした映画「アナと雪の女王」。この主題歌も人気の一翼を担ったようです。歌詞の中に出てくる「ありのまま」ということば。「ありのままで自分を信じる」ことのメッセージに、多くの女性たちが共感を覚えました。
息苦しく、ストレスもたまりがちな今の世の中。働く女性にとっては、男性社会の中でがまんすることも多く、自分らしさや素直な意見を出せない場面もあるようです。そこで「そのままで大丈夫」「素直になればいい」と言ってもらいたい気持ちが「ありのまま」ということばに惹きつけられたのでしょう。
このような世の中でも、すでに「ありのまま」の力を発揮している女性もたくさんいます。女性は日常の不便や不満をキャッチしやすく、それを商品開発に活かしやすいのも事実です。そんな女性ならではの新しい観点や生活実感からヒット商品も多く生まれています。
●女性が開発した商品の例
新型「ノート」(日産自動車)
他社勤務や専業主婦を経験した女性が商品企画責任者を務める。後部ドアが大きく開き使い勝手がよい。
プラス糀シリーズ(マルコメ)
20代を中心に若手女性が開発。スープやジャムで「糀」を手軽に摂取できる
プロテカ ラグーナライト(エース)
入社1年目の女性がデザインを担当。重量が従来より4割軽い
キリンフリー(キリンビール)
マーケテイング部の女性が開発を主導。ドライバーや妊婦、授乳中の女性などに普及し新たな市場を開拓。