体験消費時代のマーケティングヒント
みなさんこんにちは。和田康彦です。
本日2020年5月15日付の日本経済新聞に
「日本にはまだ、女性という可能性がある」
というキャッチフレーズで15段広告が掲載されていました。
「日本は今、岐路にいる。
これまでとは違う社会へ進むか、
元の社会へ戻るか。
新しい可能性を試すか、諦めるか。
鍵となるのは女性の力。
だから今こそ、
ステレオタイプと戦いたい。
古い考えに潰されてきた可能性を見つけ、
生かしていくために。
まずはこの国の大きな課題
ジェンダーのことから。
日本を変えるなら、きっと今だ」
そして下段では「ステレオタイプを壊せ。NIKKEI UNSTEREOTYPE ACTION」と締めくくられています。
「ステレオタイプ」とは、デジタル大辞泉の解説によると『 行動や考え方が、固定的・画一的であり、新鮮味のないこと。紋切り型。ステロタイプ。「ステレオタイプの批評家」』
と書かれており、まさに今の政治や大企業に見られる官僚型の考え方と言ってよいと思います。
先日のブログ「新型コロナで女性リーダーの対応力が際立っている理由」http://womanmarketing.net/info/3255703でも書かせていただいたように、今回の新型コロナの対応に当たって、台湾、ドイツ、ニュージーランド、フィンランド、アイスランドなどの女性指導者の国は、現時点で新型コロナウイルスへの対策が一定程度奏功していることで注目されています。
私はその中で、「女性だけが持つ子供を産み、育てるという「母性」が、直観的にウイルスの危険度を察知し、人の命を救うために何が重要かを判断させたのではないかと思います。
男性リーダーはとかく理性で判断する傾向が強いので、人の命を救うことが大切だとは思いながらも、経済的なことを含めてバランスで考えてしまいがちです。それゆえ、判断が遅れたり、決断が揺れたりしているのではないでしょうか。
それに対して女性リーダーは「命を救う」という目的に対して、すべてを総動員させてまっしぐらに取り組んでいるように見えます。そして、その愚直な想いや行動力がまわりの共感を呼び、多くの関係者を巻き込むことで成功しているのではないかと思うのです。
古来から引き継いできた女性の子を産み育てるというDNAは、今回のような有事の時こそ「腹の据わった」行動として発揮されるのではないでしょうか。」
と女性リーダ―の対応力が際立っている私見を述べさせていただきました。
今回ご紹介した「日本にはまだ、女性という可能性がある」という広告には大いに共感しました。広告主のアフラック、MS&ADインシュアランスグループ、損保ジャパン、東京海上日動、POLAの各社さん、ありがとうございます。
私は「女性たちから未来は生まれる」を合言葉に、NIKKEI UNSTEREOTYPE ACTIONに参加していきたいと思います。
明日からは、私が考える日本を変える5つの女子力について紹介していきます。