体験消費時代のマーケティングヒント
みなさんここんにちは。和田康彦です。
新型コロナウイルスの流行で世界的に巣ごもり生活を強いられています。最近は、自宅で心地よく過ごすための様々なアイデアや知恵がテレビやSNSを通して発信されていますね。
今日は冬が長くて家で過ごす時間も長い北欧の人たちが実践している「ヒュッゲ」という「世界一幸せなライフスタイル」実践法をご紹介します。
「ヒュッゲ」はデンマーク語で、「心地良い」「幸福」という意味です。仕事を効率良くこなしながら家族や友人との時間を大切にする、必要最低限のモノでシンプルに暮らす、そんなデンマーク人のライフスタイルを指し示しています。
ヒュッゲスタイルを画像で表現するとこんな感じです。暖炉があって、お気に入りの器や温かい飲み物があって、人とのつながりを通して、一瞬一瞬を大切にしながら、好きなものに囲まれて過ごす。そんなイメージを想像していただけると思います。
そして、ヒュッゲ流の心地よい暮らしの基本は、シンプル、スローダウン、空気感、仲間、オーセンティックの5つのキーワードにあると言われてます。
まず、シンプルに暮らすとは、物質的な豊かさへの執着心を少なくし、日々の暮らしの小さなあれこれを愛でる習慣を持つこと。そしてモノをため込むのではなく、家族や友人との絆を大切する。人生で記憶に残る出来事は、お金がかからないもの、という考え方を持つことがベースになっています。
次の、スローダウンして暮らすというのは、現代人は、不安定で情報過多の中で生きているので、一息ついて緊張を緩めたり、スローダウンすることを忘れがちである、速度を緩めることで自分を取り戻すことができるという考え方です。
3つ目の空気感というのは、あたたかさや居心地のよさがにじみ出ている雰囲気のことで、安全でおおらかで、ゆったりとしていて、 人と比べたり競争したりしないことを言います。そして大切なことはすべてを楽しむことという考え方です。
4つ目の仲間は、大切なのは安心して自分らしくいられる人たちと共に過ごすことであり、パートナー、隣人、同僚など、相手は一緒にいて楽しい人がいちばん。1人でもいいし、ペットが相棒なら申し分なしという考え方です。
そして、最後のオーセンティックとは、自分の喜びに忠実に、自分の価値観に従って生き、誰かから言われたことではなく、自分の純粋な心に耳を傾けること。そして、自分を知ること、自分が好きなことや大切にしていることを大切にする。本当の自分でいることを重視する考え方です。
さて、みなさんはヒュッゲ流ライフスタイルのどこに共感できたでしょうか。
では、ここでヒュッゲ流ライフスタイルを実践していくための30のキーワードをご紹介します。まだまだ続きそうな巣ごもり生活。この中からお気に入りを選んで、ぜひ実践してみてくださいね。
◇ヒュッゲ流ライフスタイルを実践していくための30のキーワード
1. 熱いお風呂に入る
2. 日の出を眺める
3. 旧友に連絡する
4. 映画を見てリラックスする
5. 1日1人で過ごし、孤独を楽しむ
6. 子どものころに好きだったことをやってみる
7. 居心地のよいカフェを見つけて、あたたかい飲み物を飲む
8. 読もうと思っていた本を読む
9. 暖炉の火(またはろうそくの灯)のそばでくつろぐ
10.自分をハッピーにしてくれるものをリストアップする
11.携帯電話の電源を切って1日を過ごす
12.友人との食事会を計画する
13.家に人を呼んでお茶とお菓子をふるまう
14.15分間瞑想する
15.丸一日予定を入れない
16.ふかふかのスリッパを履く
17.くつろげる服装で散歩に出かける
18.会いたいと思う人に手紙を書く
19.パンかお菓子を焼く
20.手料理をつくる
21.アロマキャンドルを灯す
22.フェイシャルパックをする
23.夕日を眺める
24.身の回りの電子機器を片付ける
25.ヨガのレッスンを受ける
26.仲のよい人に手づくりのプレゼントを贈る
27.花を摘んで、花瓶に生ける
28.癒しの音楽をかける
29.ペットや愛する人をハグする
30.かなえたい夢を日記に書きだす