体験消費時代のマーケティングヒント

2020-05-03 16:51:00

 

みなさんこんにちは。和田康彦です。 

 

今日(2020年5月3日)の日本経済新聞では、日経POS(販売時点情報管理)の321日から429日までのデータを分析した販売動向が掲載されていました。日経POSデータは全国約460のスーパーの販売金額などを税別価格で収集しているものです。 

 

記事によると、販売が伸びているのが菓子類。最も多く買われる週末の土曜日でみると、418日のスナック菓子の販売額は前年と比べ89%増。25日も同73%増と、1カ月前の伸び率(39%増)を大きく上回っています。せんべいも同じ傾向のようです。 

 

外出自粛で家にいる時間は長くなり、在宅勤務の合間などにつまむ機会が増えていることが想像できます。 

 

家族で一緒に調理できる商品も売れています。週末の425日のギョーザの皮と春巻きの皮の販売は前年の2.6倍になり、そのまま焼いて食べるチルドギョーザ(54%増)を大きく上回っています。 

 

またお好み焼き粉やホットケーキミックスの販売も好調で一部欠品も。外出できず、家族で調理を楽しむ様子がうかがえます。 

 

私も妻から頼まれてベーキングパウダーを買いに行きましたが、近くの3店すべて売り切れ。入荷の予定も立っていないとのことでした。 

 

一方で、乾パスタや冷凍食品など保存性の高い商品の伸びは鈍ってきています。一時期の買いだめの混乱は収まり、最近は家族団らんや嗜好性食品へのニーズが高まってきていることがわかります。 

 

必需品から心を潤す商品へ。おうち生活が長引くことで消費者ニーズも日々変化しています。