体験消費時代のマーケティングヒント
みなさんこんにちは。和田康彦です。
今日は、ジャニーズグループが、防護服や医療用マスクなどの医療物資を必要な医療機関に届けるというニュースがテレビや新聞、SNSで取り上げられていました。
新型コロナウイルス感染拡大に対する支援活動「Smile Up! Project」の一環で、医療機関で不足している防護服3万3000枚を今月末までに、医療用マスク30万枚と抗菌マスク20万枚の計50万枚を今月末から順次、総額約8000万円分を調達し医療機関に届けるそうです。
ジャニーズグループの発表によると、昨年亡くなったジャニー喜多川氏が入院していた東京・日本赤十字社医療センターの現状を伝えるテレビ番組が、同プロジェクト始動のきっかけの1つだといいます。
今後はファンクラブサイトなどでも新たに有料の映像配信サービスを始め、一定期間内の収益を、医療機関に届ける医療物資購入費用に充てるとのことです。
ジャニーズ事務所とはいえ、公演の中止やタレントの休業など、懐具合が厳しいのは一緒だと思います。ただそんな状況の中でも、思い切った活動で社会を支援していく。とても素晴らしい行動だと思いました。
新型コロナウイルスの影響で外出禁止や自宅待機が余儀なくされる中、孤独感や先行き不透明なことに対する不安が広がっています。そのような中、スポーツ選手や芸能人が投稿する動画に元気をもらったり、癒されている人も多いのではないでしょうか。
今後は人の温かさを感じるものが以前よりさらに共感を呼ぶことは間違いありません。企業やブランドや商品、サービスに対しても、消費者は人の温もりが感じられて、安心感を与えてくれるものにより好感を抱いていくでしょう。
企業も個人も、今こそどんな小さなことでもいいので、人びとの不安や孤独感をやわらげるための工夫をしていきたいものです。