体験消費時代のマーケティングヒント

2020-04-17 16:23:00

 

みなさんこんにちは。和田康彦です。 

 

新型コロナウイルスの感染が最も拡大しているアメリカですが、大手企業を中心にソーシャルプログラムやパーソナライゼーションへの投資が活発化しています。 

 

フォードモータ―は、車両を宣伝する全国的な広告を一時休止。コロナウイルスへの対応を告知するキャンペーンに切り替えています。例えばクレジット部門では支払い期限を遅らせることでローン支払い者の救済処置をとっています。また学校に通っていない子供たちのために、食糧プログラムを支援するなどのチャリティー活動を増やしています。 

 

また、マリオット・インターナショナルでは、医療従事者と地域介護者への支持を強化。新型コロナウイルスの対応に当たる医療専門家に1000万ドル相当のホテルの滞在を提供するほか、食料品やクリーニング製品、マスク、手袋、消毒剤、シャワーキャップなども提供しています。 

 

ハンバーガーチェーンのバーガーキングでは、10ドルを超える注文の配達料金を免除する広告キャンペーンを展開。また看護師に対してハンバーガーを寄付したり、コロナウイルス対策基金に寄付をしています。 

 

家庭用品の製造・販売を手掛ける世界的な企業、ユニリーバは、1億ドル以上のクリーニング製品をチャリティーとして提供、商品サプライヤーに対しても5億ドル以上の支援を行っています。 

 

一方、ニューヨーク発祥のスキンケアブランド、キールズでは、バーチャルコンサルティングを開始。デジタル技術を活用してユーザーを積極的にサポートするパーソナライゼーションの取り組みが始まっています。 

 

大企業といえども今回の事態は経営に大きな打撃を与えていることは言うまでもありません。そんな非常時の中でも、自社のことだけに目を向けるのではなく、社会全体に役立つことを考えて行動する企業姿勢には尊敬するばかりです。 

 

コロナウイルス騒動が終息した新しい時代には、今回紹介したような企業が称賛を浴びて再び躍進していくのだと思います。 

 

そう言えば、大阪市の松井一郎市長が新型コロナウイルスに対応する医療現場の防護服の代替品として募集した雨がっぱですが、数日間で10万着以上の提供の申し出があったそうです。うれしいニュースですね。

 

つまり、企業も個人も今できることをしっかりやることが大切なんだと思います。