体験消費時代のマーケティングヒント
みなさんこんにちは。和田康彦です。
株式会社アーバンリサーチと、株式会社ファミリーマートは、フランチャイズ契約を締結し、両社のコラボレーション店舗として「アーバン・ファミマ!!虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー店」を、「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」2階に2020年2月12日(水)に開店しました。
同店は、「サスティナビリティ」をキーワードに都市型ワーカーへ持続可能なライフスタイルを提案する新世代のコンビニエンスストアをコンセプトに、両社が持つノウハウを融合させ、都市型ワーカーに向けた新たなライフスタイル提案型リアル店舗です。
店内什器などに再生、再利用素材を使うなど、環境に配慮した素材を用いた“サスティナブルデザイン”を採用。
例えば、余分な湿気を吸収する卵の殻を再利用したエッグウォール(壁紙)やエッグペイント(塗料)、火力発電所で発生する石炭灰の他、使用済みのコーヒー豆など多岐にわたる廃棄物を利用したリサイクル内装ボードなども採用「。全体の70%にサスティナビリティな要素(仕上げ・什器)を取り入れ、環境に配慮した店舗作りになっており、 都会のインフラの中で、未来の資源を考えるきっかけづくりも提案しています。
■大型イートインを境に、アーバンリサーチエリアとファミマ!!エリアを設置
店内は大型イートインスペースを境に、“PERSONAL LIFE SUPPORT”をコンセプトとした「アーバンリサーチエリア」と、より働く時間を支援“WORK TIME SUPPORT”をコンセプトとした「ファミマ!!エリア」に分かれています。
「アーバンリサーチエリア」では、サスティナブルなライフスタイルとファッション(廃棄衣料をアップサイクルするサスティナブルマテリアル・プロダクト「commpost(コンポスト)」やトラックのタープ(幌)をリサイクルしたスイス発ブランド「FREITAG(フライターグ)」のバッグをはじめ、エシカルなファッションを推進する「かぐれ」のオーガニックコスメ、別注や人気商品を中心としたアパレルラインなど)、リラックス&レジャー(インナーウエア、ソックス、アウトドア用品など)、そしてレスキュー需要やギフト、日用品(ハンカチ、タオル、食料品など)をコンセプトとした売場づくりを展開。
目玉として、第七回環境省グッドライフアワードにて「環境と福祉賞」を受賞した廃棄衣料をアップサイクルするサスティナブルマテリアル・プロダクト「commpost(コンポスト)」のすべての商品や、「アーバン・ファミマ!!」コラボ商品のオーガニックコットンとリサイクルポリエステルを混紡した肌触りの良いタオルハンカチも品揃えしています。
「ファミマ!!エリア」では、食の充実(中食の充実)、利便性の向上(導入サービスの拡張)、憩いの時(イートイン・café・Book)、お土産(オフィスワーカーに向けて多様なビジネスシーンに対応できる商品選定)をコンセプトとした売場づくりを展開。
大型イートインスペースでは、大型のサイネージを配置し、“アーバンリサーチ””ファミマ!!”のコンテンツを提供したり、ヨガのワークショップやオフィスワーカー同士のネットワーキングを目的とした各種イベントなど、都心のワーカーコミュニティのハブステーションとしての役割を果たします。
「アーバン・ファミマ!!」が提供するのは、「サスティナブル」な店づくりや品揃えとイートインやワークショップといった「顧客体験」価値です。コンビニ飽和時代と言われる中、これまでの画一的な店づくりから、地域特性に合わせた、顧客が「ワクワク・ドキドキ」する店づくりが求められています。