体験消費時代のマーケティングヒント

2020-02-04 08:00:00

みなさんこんにちは。和田康彦です。 

 

総務省の家計調査によると、1世帯あたりのパンの年間支出額は1418年まで5年連続で米を上回っています。18年のパンの支出額は3554円と、12年に比べ8%増加。主食の座が米からパンに交代したことがわかります。 

 

 

そんな中、2013年頃から高級食パンブームが始まりました。今や全国各地に店舗を構える大阪発祥の「乃が美」や東京・銀座に本店を構える「セントル・ザ・ベーカリー」などが人気に火をつけ、一大市場を築き上げたのです。私もたまに「乃が美」の食パンを購入しますが、レギュラーサイズ(2芹)864円(税込)は決してお安くありません。普段は5枚切り158円の「超熟」が定番ですが、外出したついでについつい買ってしまいます。高級食パンならではの、柔らかくて甘い食感はまさに私にとってのちょっとした「幸せ」な瞬間です。 

 

 

高級食パンブームは今のところ衰えることもなく、最近はさらに進化を遂げた商品が続々と登場し、主婦や若い女性らを虜(とりこ)にしています。生地に多彩なフレーバーを練り込んだり、子どもの嗜好を徹底的に追求したり――。キーワードは「変わり種」。高級食パンの文化に新たな潮流が生まれており、ブームを超えて日本の食卓に根付きつつあります。 

 

 

とはいえ、毎日高級食パンを味わっているご家庭はそれほど多くないと思います。ふだんはスーパーやコンビニの食パンを定番にしながらも、週に1度や月に何回かはちょっと贅沢な高級食パンを味わう。まさにケの日ハレの日消費のわかりやすい事例ですね。

 

 

 

ふだんは節約しながらも、たまには自分へのご褒美も兼ねてちょっとだけ贅沢してみる。そんなケの日ハレの日消費の潮流をしっかり押さえておきましょう。

 

 

 

以前のブログ記事です。こちらもご覧ください。

 

高級食パンブームに見る日常のしあわせ志向。

 

http://www.happymk.net/entry/2018/06/25/112435