体験消費時代のマーケティングヒント
2020-01-29 16:03:00
みなさんこんにちは。和田康彦です。
日本も欧米諸国も、大量生産、大量消費の物流経済は何年も前に終わって、現在は価値を重視する価値経済になりました。
商品やサービスも人間の五感に訴え、ドキドキ・ワクワクを提供する五感商品が主役です。
企業活動の基軸がモノの提供から、体験や経験といった使用価値(コト)の創出と提案になったのです。
安いから売れる、ではなく、気持ち良いから、楽しいから売れる、という新しいモノサシが生まれました。
五感商品は人間の感覚に訴えかけます。デザインが良い、肌触りが素晴らしい、美味しい、良い香り、心地よい音・・・。さらに健康によい、環境にやさしいという、物量経済の工業製品ではなおざりにされてきた評価軸が加わってきました。
人と人の絆を育んでくれる、というつながり価値も大切になってきています。
「女性マーケティングラボ」がフォーカスしているのは、あくまでも「人間そのもの」や「人と人の絆」です。消費者、特に女性は客観的、「論理的な情報ではなく、あくまでも好きや嫌いといった主観的な感情で動かされています。
これからの時代は、近代科学が切り捨ててきた人間的アプローチこそが、顧客の心を動かすうえで重要になってきます。
「女性マーケティング」では、現象的なアプローチ、すなわち「人の思い」や「印象」「感情」「五感」といったモヤモヤしたものを対象にしているのでわかりづらい点もあるかもしれませんが、今やすっきりとしたマーケティング理論で人は動きません。好き嫌いなどの極めて人間的な要素で動いていることを改めて認識することが大切です。